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小鳥さんの嘴にでる病気のサインを見逃さないで

2016.09.05

今回は小鳥さんの嘴の病気についてご紹介します。
鳥さんの嘴は物を掴んだり、穀物の殻をむいたり、羽毛のお手入れをしたりと生活にとって重要な役割をしています。嘴には怪我や感染などによる病気、さらには体の中の病気のサインがでることもあります。
気づくのが遅れると嘴に後遺症が残ることや、場合によっては鳥さんの命に関わる可能性もありますので、毎日チェックしてあげてください。

◎嘴の色
鳥さんの嘴の色は種類によって異なりますが、どの鳥さんも嘴の中には血管が分布しているます。
そのためチアノーゼや化膿性副鼻腔炎による血行障害などにより、嘴の色が全体的に薄くなったり青白くなったりすることがあります。
また黒っぽい斑点(血斑)がある場合は、打撲による一過性のものから肝障害やビタミンK不足なども疑われるため、見逃せないサインの一つです。
ヨウムやバタン類では、PBFDに感染すると脂粉の減少により嘴が黒光りすることがあります。
PBFDは発症すると致死率が高く完治させる治療法は確立されていない病気ですが、
早期に発見できれば症状の進行を抑える治療を施すことや、他の鳥さんへの感染を防止できるため、気づいたらすぐに獣医師に相談しましょう。
嘴に白く粉っぽいものがついてカサカサしている場合、トリヒゼンダニの感染による疥癬症が疑われます。
必ずしも嘴に病変が現れるわけではありませんが、強い痒みを伴い鳥さんにストレスがかかるため、早めに気づいて治療してあげましょう。

◎嘴の形
嘴は少しずつ伸び続けますが、健康な子であれば自分で上と下の嘴同士を擦り合わせて一定の長さを保つことができます(猛禽類は人工飼育下では定期的な嘴の整形が必要です)。
嘴の過長や変形は、肝疾患や栄養障害から細菌や真菌の感染、PBFDなどのウイルス感染による嘴のタンパク合成異常によるもの、事故による咬合不全やストレスによる咬耗の減少など様々な疾患に関連して起こります。
嘴が欠損したり脱落した場合は、放鳥中の衝突や鳥同士の喧嘩など物理的な事故や、病状の進行したPBFDの可能性が高いと考えられます。また生まれつき嘴の形が異なる先天的な場合もあるため、日々の生活でよく観察してあげることが大切です。

嘴は羽で覆われていないため、外から見て異常に気づきやすい部位です。
普段の色や形、鳥さんの嘴の使い方などをよく見て、おかしいと思ったら動物病院で診てもらうようにしましょう。

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