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2012年のコラム
日差しが気持よく暖かく感じる季節になりました。ゴールデンウィークを過ぎるとようやく春らしく天候も安定してくるので、日光浴に適した時期です。日光浴をする事によって体内のビタミンD3が出来て骨の形成を助けます。女の子にとっては特に骨からカルシウムを動員して卵殻を形成するので重要です。1日15分位を目安に日光浴させてあげましょう。ただこの時期には自然界でカラスさんが巣を作り、ヒナを育てる時期と重なるため、カラスさんが日光浴中の鳥さんを襲うという悲しい事故が非常に多く起きています。ケージを軒下やベランダなど外に出す時には出しっぱなしにはしないで、必ずそばについて見ていてあげてください。また網戸越しでも目を放すと危険です。くれぐれも気を付けてあげてください。
新年度、新生活を始めるに当たって、新しく家族の一員としてヒナを迎えようとお考えの方がいると思います。
通常の巣立ちの時期よりずっと早く親から離されたヒナは病気にたいるす抵抗性が低いので、寝るべく健康そうなヒナを選びましょう。外見上、目がパッチリと開いていて、持ってみるとずっしりと重く、お尻の周りの羽が汚れていないヒナがお勧めです。
ひとまとめにヒナといってもそのヒナの大きさによってサシエが必要な時期は異なります。例えば文長のヒナが自分1人でエサをついばむようになるのに約1ヶ月かかるのに対し、ヨウムのヒナは半年ぐらいかかります。また同じ鳥の種類のヒナでも栄養状態、発育の違い、性格の違いなどで個体差が生じます。そのため生後何日だから、何g(グラム)のサシエを何回あげなくてはいけないという決まりはありません。羽の生えそろっていない小さなヒナは1回に食べられる量が少なく、ちょっと口をつけては休み、、、の繰り返しだったり、尾羽が少し短いくらいの外見上は成鳥とほぼ同じにみえる大きなヒナは1日に3から3回サシエを食べるか食べないかだったりします。健康なヒナはお腹がすいたら人の都合はお構いなしで食事をねだって鳴くものです。それぞれのヒナのそれぞれの成鳥していくスピードに合わせて育てていきましょう。
年度末、バタバタとあわただしく飼い主さんの生活リズムが変わる事があるかもしれません。生活リズムの変化には人だけでなく鳥さんにも影響します。夜、カゴを暗くするのがおそくて寝不足になったり、カゴの外に出て遊ぶ時間が減ってさびしい思いをしたり、寒い冬の間に体力を消耗して疲れていたり、そういった様々なストレスが、関係して自分の羽をむしってしまう鳥さんもいます。特に羽の抜け変わりの時にストレスを感じ、羽をむしってしまう鳥さんが多いです。人も鳥さんも心身共に健康でいるためにはやはり規則正しい生活を送ることが大切です。鳥さんの1日の日照時間を自然に近い8~12時間にするとよいでしょう。羽むしりは癖になってしまうことが多く、完治しにくい病気です。羽だけでなく自らの皮膚を傷つけてしまう自咬に発展することもあります。飼い主さんが見るたびに羽づくろいをしてたり、ダウンが落ちていたりは羽むしりのサインかもしれません。何かおかしいなと気付かれた事があれば早めにご相談ください。
寒さが一層厳しくなり、自然界では発情が止まる時期です。しかし、人と一緒に室内で生活している鳥さんは寒い時期でも発情が持続しがちです。その理由として暗くなるのが早くなる分明りを付ける時間が長くなると言う日照時間の延長、人が寒さのため外出することが少なくなり家で鳥さんと触れ合い、過ごす時間が増える事が考えられます。
極寒のこの時期に発情が続き、産卵することには、寒さによる体力の低下、栄養の不足などが重なり、お腹の中で卵がつまって出てこなくなってしまったり、卵を出そうといきんだものの、卵と一緒に総排泄腔や輸卵管が反転して外に出てしまったりする危険性が高くなります。
いつもと違う様子に気付かれたら暖かくして、なるべく早くご来院下さい。
暮れの大掃除や新年を迎える準備でなにかとあわただしくなり、鳥さんの状態を把握できないことがあります。
鳥さんは元々病気を隠す動物なので、人が気付いた時には病気が既に進行してしまっている可能性があります。忙しい時でも飼い主さんに必ずしてもらいたい、最も簡単で重要な事は、毎日のカゴの床敷きを取り換えることです。毎日シードの皮がどのくらい落ちているのか、毎日どんな形のどんな色の便がどのくらい出ているのか、目で確認できます。毎日の状況を把握することで、まず初めに便の形の変化に気付くようになり、更に便の1日の量の変化や、便の色の変化、便の大きさの変化などから、ホルモンバランスの変化、発情に伴う体の変化など、鳥さんが発する様々なサインに気付くことが出来るようになります。いち早く鳥さんのサインに気付いて、早めに対応して行きましょう。