Column
コラム
セキセイインコさんの尾脂腺炎について
今回は、尾脂腺についてお話します。
小鳥さんの「尾脂腺」とは、尾羽の付け根にある皮脂腺で、分泌される脂(尾脂)を嘴で羽に塗り広げることで、
・羽の防水性を保つ
・皮膚や羽を細菌や真菌などの感染から守る
・羽の清潔さを維持する
などのはたらきがあります。
尾脂腺は鳥種によって形態に違いがあり、セキセイインコさんの尾脂腺は、左右対称のやや丸みを帯びた構造です。健康な子の尾脂腺は小さく平坦で、羽毛に覆われて目立ちにくいのが特徴です。
一方で、文鳥さんなどフィンチさんの尾脂腺は、セキセイインコさんと比べて円錐状で細長い形状で、健康な子の尾脂腺も突起が目立ちやすい特徴があります。
「尾脂腺炎」とは、尾脂腺が細菌感染や閉塞などが原因で炎症が生じて腫れ、発赤、痛みなどを伴う病気です。悪化すると、膿がたまったり、自壊して出血してしまうこともあります。
主な症状として
・尾羽の付け根に腫れやデキモノがある
・尾脂腺に赤み、黒ずみがある
・尾脂腺まわりにかさぶたや出血跡がある
・おしりを気にしていじっている
・羽づくろいを嫌がる、過剰になる
・尾羽の根元に膿、血液がみられる
などが挙げられます。
尾脂腺炎の原因や悪化因子として、感染、栄養障害、肥満、外傷など複数の原因が関係していることもあり、尾脂腺が閉塞すると炎症が生じます。
治療は、膿などの内容物の排出、洗浄や抗菌薬や消炎薬などのお薬を用いることもありますが、悪化すると切開したり、外科的処置が必要なこともあります。
尾脂腺炎は、早期発見や治療がとても大切で、無治療のまま放置すると慢性化し、小鳥さんに不快感や痛みを与えて、生活の質が低下したり、毛引きの原因となるリスクもあります。
小鳥さんの小さな変化に気がつくために、お体のチェックや健康診断を行い、異変を感じたら早めにご相談ください。