Dermatology
皮膚科

Dermatologyかゆみや赤みなどの皮膚トラブル診療
小鳥さんの皮膚炎は比較的に珍しい疾患になります。ただ、ケガによる傷、ブンチョウさんの真菌症などが見られます。腫瘍による皮膚炎も診ることがあります。羽があるので非常に気付きづらい病気です。放っておくと皮膚だけでなく、羽にも影響を与えます。検診が大切です。
皮膚科治療に対する当院の方針
当院では皮膚疾患がある際には、飼い方(食事、環境など)のチェック、セロハンテープやスクラッチによる顕微鏡検査、
培養、紫外線灯、バイオプシー、レントゲン検査、血液検査など様々な方法で検査を進めます。
時々、飼い主様への質問票がある場合があります。
先述しましたが、腫瘍の場合もあります。詳しくみて、皮膚炎の発生理由を見つけ出します
皮膚の検査
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セロハンテープ、スクラッチ検査(掻爬検査)
セロハンテープ法は皮膚や羽根にいるノミなどの寄生虫をくっつけて顕微鏡で確認します。
スクラッチ検査は皮膚を小さなスプーンなようなもので皮膚の一部を取り、顕微鏡で皮膚にいる寄生虫、真菌、上皮細胞、白血球などをチェックします。 -
培養検査
皮膚炎の原因を見つけるために綿棒で患部を拭い検査を行います。10日から14日ほどかかりますが、原因感染菌の特定を行います。
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紫外線灯
真菌の一部は紫外線灯に反応して光ります。それによって皮膚炎の原因が真菌であることが分かる場合があります。しかし、感染が真菌だけとは限らない、特定の真菌以外は発色しません。
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バイオプシー検査
皮膚の一部を切除し、病理検査に送ります。難治性の皮膚炎や異常な皮膚炎の際に送ることがあります。
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質問票
皮膚炎の発生理由が精神的である場合もよく見かけます。この原因の特定は非常に難しいです。少しでも原因をみつけ、減らすための努力を飼い主様と一緒に行います。
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レントゲン検査
レントゲン検査を行うことによって、内科的疾患からの皮膚炎を見つけることができます。
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血液検査
血液検査は臓器の状態、栄養状態などの把握ができます。内臓系の疾患がある場合、それに伴い皮膚に病変ができ、それを齧ったり、また皮膚が痩せたりします。それに伴い皮膚炎が発生することもあります。
皮膚科の治療について

一般的な感染症には抗生剤や抗真菌剤を処方します。外部寄生虫が原因である場合は駆虫薬での治療を行います。しかし、一見単純に見えて複雑になっている場合も見られます。その場合はさらに詳しい検査に入ります。時に、一般的な飼育環境を聞くこともあります。また、難治性の場合、腫瘍の疑いもあります。
こんな症状は
ありませんか?
- 皮膚が見えている
- 羽が抜けている
- かさぶたができている
- かゆがる
- 羽を抜いている
- 羽が盛り上がっている など
皮膚の主な疾患
- 細菌性皮膚炎
- 内臓疾患性皮膚炎
- 羽包炎
- 真菌性皮膚炎
- 代謝性疾患続発性皮膚炎
- 自咬症 など
- 寄生虫性皮膚炎
- 腫瘍
よくあるご質問
- 小鳥さんにダニがついている場合、どのように対処すればよいですか?
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自宅でできる対策としては、鳥かごや周囲の環境を清掃し、ダニが繁殖しにくい状態を保つことが大切です。また、同居の鳥さんがいる場合は既にうつっている可能性もあるため、治療が必要な可能性があります。同時に駆虫をしないと、再感染をしてしまい、治療が複雑になる可能性があります。
小鳥さんにダニがついている場合、まずは清潔に保つことが重要です。ダニは羽毛に潜むことが多いため、専門的な治療が必要です。獣医に相談し、適切な薬剤や治療法を受けることをお勧めします。 - 小鳥さんが家の中で事故に遭ってしまった場合、どのように応急処置をすれば良いですか?
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出血時に可能であれば、指で押さえて止血を行ってください。ただし、呼吸抑制やさらなる出血にならないように注意してください。そして骨折が疑われる場合や重傷の場合は、すぐに動物病院に連れて行くことが最も重要です。事故後は、できるだけ安静を保ち、過度に動かさずに獣医の診察を受けることが必要です。
小鳥さんが事故に遭った場合、まずは冷静に観察し、出血の有無、姿勢の状態の確認を行ってください。軽い傷であっても消毒は注意をしてください。消毒の種類によっては痛みを伴い、更なるパニック等を起こす可能性があります。