消化器外科
小鳥さんの消化は非常に早く数時間で(種類によってはもっと早い)消化をして糞にしてしまいます。それは「飛ぶ」ために必要な事です。とても細くて短い消化管に問題が起こるとすぐに食滞をおこし、機能障害を呈します。
消化器外科に対する当院の方針
当院ではまずしっかりと状態を把握することを行います。それは小鳥さんの消化器は小鳥さんの種類よって大きく異なります。例えば、食道の拡張部位をソノウと言いますが、これが発達している種類や逆にほとんど見られない種類がいます。このように小鳥さんの種による違い、個体差を考えつつ検査を行い必要であれば外科を選択します。また、消化器疾患でも緊急事態の場合もあります。その場合は緊急手術で対応します。
消化器の検査
問診、視診、触診、聴診、ソノウ検査、検便、レントゲン検査(造影検査)など検査を行い診断します。すべての検査を全ての小鳥さんに行うわけではありません。1羽ずつに必要な検査を考えて組み合わせて行っていきます。
消化器外科の治療
上記の検査の結果、外科が必要であると判断された場合は飼い主様とご相談のうえ、手術を行います。
こんな症状はありませんか?
~ 消化器疾患の主な症状 ~
・膨らんでいる
・吐き気
・嘔吐
・食欲不振・廃絶
・口臭がする
・下痢
・元気消失
・多飲/多尿
・治らないソノウ炎
・頻回のあくび
・胸が大きく膨らんでいる
・黄色尿酸
・便が出ない
・お腹を蹴る
・お腹を見る
・人が触ると怒る、かみつく
など
~ 消化器外科の主な疾患 ~
・口角腫瘤
・ソノウ結石
・ソノウアトニー
・ソノウヘルニア
・ソノウ腫瘍
・ソノウ内肉芽腫
・ソノウ内異物
・ソノウ内ポリープ
・事故によるソノウ損傷
・腸閉塞
・腸結石
・腸ねん転
・腸絞扼
・事故による腹壁破裂
・総排泄腔内腫瘍
・総排泄腔ポリープ
・総排泄腔肉芽腫
・事故によるそう排泄腔破裂
など