Column
コラム
小鳥さんの受診のサイン
当院のある埼玉県川口市などの都心に近いベッドタウンでは、共働き世帯や、マンションなどの集合住宅での暮らしでお迎えしやすい、セキセイインコさんなどの小型の小鳥さんと過ごしているご家庭も多く見られます。
おうちの小鳥さんは、日中はお留守番の時間が長くなりやすい傾向があり、体調の変化にいち早く気づくことがとても大切になります。
野生の小鳥さんは外敵に狙われるリスクと常に隣り合わせのため、群れの仲間を守るために、体調不良の子を犠牲にして逃げるなどの行動がみられることがあります。そのため、体調不良を隠す習性があり、ご帰宅後になんとなく元気がない、と感じたときには、既に症状が進んでいる可能性があります。
忙しい日常の中では見落とされがちですが
・止まり木でじっとして動かない、目が半開きで元気がない
・止まり木に止まることができない、止まり方が不安定
・羽を膨らませている時間が長い
・呼びかけへの反応が鈍い
・寝ている時間が長い
・羽がボサボサしている
・ごはんの減りがいつもより遅い
・好きなものだけを選んで食べている
・体が軽くなったように感じる
・うんちが水っぽい、色がいつもと違う
・うんちに未消化のごはんのようなが粒が混ざっている
・片足をあまり使わない、脚や羽を挙上している
などの様子は、体調不良が隠れている可能性があります。
小鳥さんは、血糖値がヒトの4倍ほど必要とされており、食欲がない、ごはんを食べないことは、小鳥さんにとって命に関わることがあります。特にセキセイインコさんなどの小型の小鳥さんは体が小さいため、食べない時間が続くと短時間で状態が悪化することが多く、少し様子がおかしい、という段階での判断がとても重要です。
お留守番の多い小鳥さんは、エアコンなど空調による温度管理が中心のお部屋で過ごす時間が多く、夏の冷房や冬の暖房による急激な温度変化や乾燥は、小さな体にとって負担となることがあり、気づかないうちに体調を崩してしまうことがあります。また、日中と夜間の温度差が大きい季節の変わり目は特に注意が必要です。
都市近郊では動物病院が混み合うことも多く、週末に連れて行こう、もう少し様子を見よう、と判断してしまいがちですが、その間に状態が悪化してしまうことも少なくありません。
特に注意したいのが呼吸の変化です。尾が上下に大きく動くテールボビングや、口を開けて呼吸している様子、呼吸時に音がする場合は、緊急性が高く、呼吸が苦しい可能性があり、迷わず受診することが大切です。
小鳥さんのわずかな変化に気づけるのは、一緒に暮らすご家族だけです。
おうちの小鳥さんの体調で気になることや違和感がございましたら、お早めにご相談ください。