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小鳥さんのアニマルウェルフェアはフォージングから

小鳥さんと暮らしていると、おもちゃであまり遊んでくれない、一日中ごはんを食べているように見える、など、不安になってしまうことがあるかもしれません。

野生の小鳥さんは1日の大半を食べ物を探すことに費やし、嘴を使って取り出す、果実などをすり潰す、殻をむくなどの行動を組み合わせて採食しています。

しかし、おうちの小鳥さんは、いつも決まった時間に、同じ場所で、同じごはんをもらうことができます。

野生の小鳥さんが行うような、食べ物を探して獲得する行動をおうちの小鳥さんでも再現してあげることをフォージングといいます。

フォージングは単なる暇つぶしではなく、動物福祉(アニマルウェルフェア)においても、小鳥さん本来の生き方をし、幸福度を上げ、環境を豊かにするための大切な行動です。

2026年にペットのオウムさんやインコさんのウェルフェア評価ツール「PsittaWel」が発表されるなど、小鳥さんの動物福祉についても関心が高まっています。

また、フォージングの導入により、羽毛を自分で傷つけたり抜いたりする、羽毛損傷行動(feather damaging behavior、FDB)が減少したという報告もあります。

FDBは皮膚や羽毛の異常、栄養状態、感染症、内科疾患、性格、生活環境、飼い主さんとの関係性など、さまざまな要因を総合的に評価する必要があり、フォージングのみで改善しないこともありますが、治療の一環として導入することもあります。

フォージングには必ずしも、特別な知育玩具やおもちゃは必要なく、ご家庭での飼育環境や、小鳥さんの性格に合わせた方法で行います。

フォージング成功体験を積み重ねることで幸福度を上げることが目的のため、おうちの小鳥さんが楽しめる難易度にすることがとても大切です。

何度試してもできない、怖がってしまう、イライラして攻撃的になるなどの場合、難易度が高すぎる可能性があります。

また、使用するおやつも注意が必要です。

嗜好性の高いシードやナッツなどはカロリー過多や栄養バランスの乱れに繋がるため、特別なおやつを追加するのではなく、いつもの主食を食べる方法を変える、という考え方がおすすめです。

フォージングトイや、紙、木、植物、ロープなどを利用する場合、使用中の様子を観察しながら安全性を確認することが大切です。

小鳥さんによっては、遊ぶよりも、壊して食べることに夢中になってしまうことがあります。

毎日決まった時間にごはんをもらう、というルーティンでも食事としては成立しますが、小鳥さんにとって食事は、本来、探す、取り出す、操作する、食べる、などの一連の行動で成り立つ行動です。

毎日のお食事に少しだけ、探す楽しさを加えることで、小鳥さん本来の生き方をする時間を増やすことができます。

しかし、実際にフォージングを取り入れているおうちの小鳥さんは46%という報告もあり、小鳥さんのストレス発散や環境について興味関心があるご家族が多い一方で、フォージングは十分に普及していないのが現状です。

フォージングを始めたいけれど、うちの子にはどの方法が合っているかわからない、体重が気になる、毛引きが気になる、などの場合、小鳥さんの種類や年齢、性格、食事内容、生活環境などによって適した方法が異なります。

当院では、フォージングの指導も行っておりますので、一度、ご相談ください。