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小鳥さんの発情コントロール

2017.02.28

前回のコラムでは産卵に関する病気についてお伝えしましたが、今回はその異常な産卵を回避する上で重要な発情コントロールについてお話します。
発情は同じ種類のオスの鳥さんに対してだけするとは限りません。
隣のかごの別の鳥さんやいつも世話をしたり遊んでくれる人、お気に入りのおもちゃなど、何に対して好意を寄せて発情するかはその子によって様々です。
放鳥するといつも同じ場所や人、物に飛んでいってお尻を上げたり鳴いたりしていませんか?
好意を示す行動は種によって違いますが、同じものに繰り返しアピールするような仕草が見られたらよく観察してみましょう。

発情すると鳥さんは卵を産みたくなるため、体や行動が産卵の準備を始めます。
敷き紙をちぎって巣作り行動をしたり、性格がきつくなったり、餌入れの下でじっとしたり(巣篭もり行動)、いつもより大きい便をしたり…
このような行動が見られたら発情が始まっているので、発情を誘起する環境を改善する必要があります(出来る限り発情する前に環境を改善してあげましょう)。

発情しにくい環境とは、すなわち卵を産みたくなくなる環境です。
まずは先述した好意を寄せる発情対象を取り除きましょう。おもちゃなら取り上げる、特定の人ならその人がお世話するのは控えてください。
餌の与えすぎや巣・巣材になるものがあることも発情を強く誘起します。
1日あげる食事量を決める、体重の増減を記録し太らせすぎない、巣箱は入れない、敷き紙をちぎって巣材にするようなら糞切り網をいれて底上げするなどの対策をしましょう。
また日照時間ですが、明るい時間が長いほど発情しやすくなります。暗い時間を連続して12時間以上確保するように、ケージをカバーで覆ってあげるなどして調節します。
保温しすぎても鳥さんにとって過ごしやすく、卵を作れる環境になってしまいます。健康な子なら普段より少し室温を下げましょう。
ケージを置く場所も静かで薄暗い部屋の隅などではなく、人通りが少しあり落ち着かないような場所にうつしてあげるのもよいでしょう。

卵を産んでいなくても発情が続くと雌性ホルモンも持続的に分泌されるため心身ともに疲れてしまいます。
可愛がりすぎるとかえって鳥さんを苦しめてしまうので、発情とうまく付き合っていくことが大切です。

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