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小鳥さんの過発情の通院の目安

春から初夏は気温や日照時間が安定し、野生の小鳥さんにとって発情しやすい季節とされています。
しかし、おうちの小鳥さんは、年間を通して一定の温度や湿度で調整されたお部屋で生活しているため、季節に関係なく発情が続いてしまう「過発情」が多い傾向があります。


特に
・夜遅くまで明るい生活
・栄養価の高いごはんをいつでも食べることができる食生活
・発情対象の飼い主さまとの密接なコミュニケーション
・暗く狭い安心できる場所がある
などの環境が、発情を助長するとされています。

発情そのものは病気ではありませんが、長期間続いたり、何度も繰り返されたりすると、小鳥さんのからだに負担をかけてしまいます。

発情すると、男の子は吐き戻し、さえずりの増加、特定のご家族やおもちゃへの執着、尾を上下に振る行動などが多くみられます。

男の子は、過発情を繰り返すことで、精巣腫瘍のリスクが高くなるとされています。
小鳥さんには陰嚢がなく、精巣が腹腔内にあるという解剖学的な特徴から、気嚢(空気を溜めて呼吸する袋)に冷やされて適温を保っています。
発情が持続すると精巣が活発化して肥大化するため、隣り合う気嚢だけでは冷やしきれずに、高温の状態が続いてしまいます。
精巣は高温が続くと、ホルモン異常や腫瘍化しやすいという報告もあります。
また、吐き戻しが続くことで、体重減少や消化器症状などが生じることもあります。

一方で女の子は、背中を低くするシャチホコポーズ、ご家族の衣服などの暗い場所にもぐる、紙をちぎる、攻撃的になる、などの行動が増える傾向があります。
女の子は、生きるために必要な栄養素やエネルギーを犠牲にして、産卵を繰り返してしまうことがあり、低カルシウムや高脂血症、卵詰まり、総排泄腔脱、卵墜性腹膜炎、腫瘍などの病気のリスクが高まります。

発情外来では、生活環境や食事内容、発情の頻度などを詳しく確認し、その子に合わせた生活習慣の改善を一緒に考えていきます。
必要に応じて、検査やホルモン剤などのお薬を検討することがあります。
しかし、文鳥さんやカナリアさんなどのフィンチ類では、インコ類のようにホルモン剤が十分に効果を示さないケースも多く、鳥種に応じた発情コントロールが必要となります。

おうちの小鳥さんについて
・発情行動が数カ月続いている
・年に何度も産卵する、無精卵をたくさん産む
・吐き戻しが止まらない
・お腹が膨らんでいる
・発情時に元気食欲低下、体重減少がある
・性格が攻撃的になった
・自咬、毛引きがひどくなった
など、あてはまる症状がある場合は、一度動物病院への受診をおすすめします。