季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。
小鳥さんの鳴き声
2022.12.21
冬休みや年末年始のお休みで家にいる時間が増える時期ですね。お休み特有のそわそわした雰囲気を感じ取る小鳥さんも少なくないかもしれません。そんな今こそ、小鳥さんの鳴き声について考えていきましょう。
小鳥さんの鳴き声には、普段の声である地鳴き、主に男の子がするさえずり、仲間や人間の声などをまねる鳴き真似、さらに要求を伝えるために呼び鳴きがあります。
地鳴きと一括りに言われますが、威嚇や遊んでいるときのものも含むため声のバリエーションは豊富です。鳥さんの種類にもよりますが、多くの場合そこまで大きな声ではありません。
さえずりは主に男の子の求愛に使われる鳴き方ですが、機嫌がいい時にも使われます。文鳥さんがチヨチヨ歌って踊っていたり、セキセイさんがピュロロと鳴いたりしているのがイメージしやすいかと思います。若い男の子はこのさえずりの練習をすることがあり、これをぐぜりと呼びます。
鳴き真似は小鳥さんたちがコミュニケーションをとるために発達した能力です。群れで暮らすうえで相手と同じ言語を使うことは必要なスキルであり、これが人間と暮らすときにも適用されたものと考えられます。セキセイさんなどで人の言葉や機械音を真似することがこれにあたります。
ご近所トラブルなど問題行動になりやすいのが呼び鳴きです。パートナーを呼んだりご飯を求めたりするときに大きく鋭い声で繰り返しなくことが多く、コザクラインコさんやオカメインコさんで特に多く見られます。この時、呼び鳴きをした子に飼い主さんが応じてしまったり、叱りつけたりすると静かになるどころか呼び鳴きをすることで飼い主さんは反応してくれると学習してしまい、事態が悪化することがあります。
対策としては、呼び鳴きに対して反応しない、呼び鳴きをやめたときなど飼い主さんが望む行動をしたときにご褒美をあげるなどがあります。しかしこうしたトレーニングは時間がかかるため、ひとまずアクリル板などでカゴを囲ってできるだけ防音することも一つの方法になります。
小鳥さんの鳴き声で気になること、困ったことがあれば病院に相談してみましょう。小鳥さんが何を求めているのか、見えてくるかもしれません。