季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。
小鳥さんと尻汚れ
2022.10.28
一雨一度の言葉のとおり、雨が降るごとに少しずつ寒くなってきましたね。皆さんはおなかを冷やしてしまったり風邪をひいたりしていないでしょうか?
今回は小鳥さんのお尻の汚れについて解説していきましょう。
通常小鳥さんのお尻はきれいに保たれています。これは、小鳥さんが止まり木に止まっているとき肛門(総排泄腔)がほぼ真下を向いていることや、肛門周りの羽(いわゆるうんこヒモ)によってうんちが身体に付かずに落ちるようになっていること等が挙げられます。
このように構造的に汚れにくくなっている小鳥さんのお尻が汚れている場合、いくつかの原因が考えられます。
一つは、おなかを壊してしまった時です。胃腸炎などを起こして下痢をした場合、うんちの形が崩れたりキレがわるくなったりすることによってお尻が汚れてしまいます。この場合食欲が落ちたり元気がなくなったり、嘔吐が見られることもあります。
腎臓病などによりお水をたくさん飲んでいる子でもお尻は汚れます。これは、おしっこが多くなることでお尻周りの羽が濡れてしまうことが原因です。
肥満や腹水、発情やヘルニアなどによってお腹が大きくなった子もお尻が汚れがちです。これはお腹が膨れていることで肛門の向きが変わり、このことによってうんちのキレが悪くなることが原因でしょう。
以上のような原因に加え、骨折や神経痛などによってうまく立てなくなってしまった小鳥さんも、床にお尻がついてしまうことで排せつ物が付きがちになります。汚れたお尻を小鳥さんが自分できれいにできない場合、軽く濡らしたティッシュなどで拭ってあげるとよいでしょう。
このように、お尻の汚れ一つとっても裏に様々な病気が隠れていることがあります。ぜひおうちの小鳥さんの元気や食欲だけでなく、体の様子もよく見てあげましょう。