小鳥さんの健康診断|小鳥の病気でお悩みなら、川口市の小鳥のセンター病院にご相談ください。

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季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さんの健康診断

2023.11.01

秋は、健康について考える機会が増える季節です。

当院のスタッフも、10月に健康診断を行いましたが、学校や会社等で健康診断を受けた方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、小鳥さんの健康診断についてお話いたします。

 

小鳥さんの健康診断はどんなことをするの、いつ受ければいいの、という質問を頂くことが多いです。

当院の健康診断では、主に、問診、身体検査、そ嚢(ソノウ)検査と、検便検査を行います。時に遺伝子検査を行うこともあります。

 

問診で、小鳥さんの年齢、性別、既往歴、ごはん、生活環境、習性などについて、お話を伺います。

小鳥さんに合わせて、健康寿命を伸ばすためのアドバイスを行ったり、飼い主さんのお悩みを解決するお手伝いをさせて頂きます。

 

身体検査では、視診、触診で体重、体格、羽毛、心音、呼吸の状態などを確認します。その時に小鳥さんのニオイを確認することもあります。

お鼻づまり、脱毛など、気になる症状があれば追加で検査を行うこともあります。

 

そ嚢(のう)検査は、食道の拡張部位のそ嚢から液体を吸引して、色、匂い、粘性の状態を確認し、細菌、真菌(カビ)、寄生虫(原虫)、細胞など顕微鏡で観察します。

そ嚢液の採取は、金属製ゾンデ(先端が丸い器具)を付けたシリンジ(注射器)を、直接お口から挿入します。

小鳥さんの種類によって、そ嚢(のう)の位置や形が異なるため、正確な位置に挿入する技術が必要です。

 

そ嚢(のう)は、食物を一時的に貯留し、唾液や細菌の酵素によって柔らかくして消化を助ける働きがあります。

そ嚢炎や感染を起こしていると細菌や上皮細胞の異常増殖や、赤血球、白血球、トリコモナス(原虫)や、真菌(カンジダ、マクロラブダスなど)が見られます。

 

検査の際に、そ嚢(のう)内にごはんがたくさん残っていると、細菌数が増加したり、食渣が邪魔をしたりして正確な評価ができないことがあります。

検査の直前には、挿し餌やごはんを控えましょう。

 

検便検査も、うんちの状態を確認し、顕微鏡で観察します。

できるだけ、新鮮なうんちを見た方が、正確な評価ができますが、診察時に緊張してうんちが出せない子もいます。

念のため、ご自宅で、うんちをラップなどに包んで、ご持参頂けると安心です。

 

1種類の細菌が異常に増殖していたり、通常のうんちでは見られない細菌、真菌、メガバクテリア、寄生虫などがあったりした場合、お薬が必要となります。

内臓疾患や感染があると、細菌叢が乱れ、多量の未消化デンプンなどが出現することがあります。

 

そ嚢と検便検査だけでは、確定診断ができない場合、精密検査をおすすめさせて頂くこともあります。

 

ショップやブリーダーさんなどから新しい鳥さんをお迎えした際は、健康診断を受診しましょう。この際に遺伝子検査を行う場合もあります。遺伝子検査では「PBFD」、「BFD」、「クラミジア」などを検査することが多いです。

環境の変化によるストレスで、免疫力が低下し、メガバクテリアやトリコモナス等が増殖してしまうことがあります。

また、羽の生え替わりや発情の時期などは、体調を崩しやすくなるため、受診をおすすめします。

 

健康な子でも3ヶ月に1回程度の目安で健康診断を受診することをおすすめしています。

体調の変化にいち早く気が付き、検査や治療を早く開始できる可能性があります。

おうちの小鳥さんも、定期的な健康診断をご検討ください。

 

分からないこと、不安なことがございましたら、ご相談ください。

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