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季節ごとに、小鳥さんと一緒に生活する上での注意事項をお知らせしています。
少しでも小鳥さんのことを知って、お役に立てればと思います。

小鳥さんの鳥インフルエンザ

2023.12.01

今年も残すところ、あと1ヶ月となりました。
年末に向けて、慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。
さて、近年、冬期に各地で高病原性鳥インフルエンザ発生のニュースを多く耳にします。
おうちの小鳥さんは大丈夫?、と心配になる方も多いかと思います。

今回は、鳥インフルエンザについてお話いたします。

原因ウイルスは、A型インフルエンザウイルスです。
自然界では水鳥が腸内に保有していますが、このウイルスが変異して、鶏さんなどに感染した時に発症します。
家畜伝染病予防法という法律で、致死率や変異の可能性によって、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)、低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)、鳥インフルエンザの3つに分類されます。

この法律では、特に7種の鳥さんたち(鶏、うずら、あひる、だちょう、きじ、七面鳥、ほろほろ鳥)が、高病原性または低病原性鳥インフルエンザに感染してしまった場合、同じ環境で生活しているすべての鳥さんたちを処分することが義務付けられています。

鳥さん同士で感染力がとても強く、感染した鳥さんとの接触や、お水、排泄物などから感染します。
症状は、元気がなくなり、口をあけてゼーゼーする呼吸器症状や、お顔やとさか脚部に出血斑が出たり、紫色に変色したりします。首曲がり、歩行異常などの神経症状や、下痢などの消化器症状が出ることもあります。

国内で鳥インフルエンザが発生したから、おうちの小鳥さんも危ない!、ということはなく、生活環境をきれいにし、毎日の健康管理に注意すれば、必要以上に心配することはありません。

まずは、野鳥さんと接触しないようにすることが大切です。飼育環境や遊び場が、ベランダや小屋など半屋外の場合は、柵や網を張るなどの工夫が必要です。
日光浴をする場合も、鳥かごを外に出したまま目を離すことがないよう注意しましょう。かごやごはんの容器などをお掃除した後は、外干しして放置しないことも大切です。

万が一、感染が疑われる野鳥さんを見つけた場合は、不用意におうちに連れて帰らないようにしましょう。
野鳥さんが集団で亡くなっていた場合は、特に注意が必要です。
お住まいの行政機関に相談してください。

これらの注意点は、獣医師会や厚生労働省などでも注意喚起されています。

鳥インフルエンザ予防だけでなく、様々な病気から小鳥さんを守るために、毎日の健康管理も欠かせません。毎日、新鮮なお水やごはんをあげ、生活環境をきれいに保ちましょう。
食欲、元気、うんちやおしっこの状態などを把握し、何か少しでも気になることがある場合は、すぐにご相談ください。

飼い主さま、小鳥さんが、健康で、楽しい年越しをお迎えできますよう、お手伝いができれば幸いです。

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